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セールスナレッジ大全

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顧客対応・切り返し

01 - Price Handling

金額対応

「高い」と言われた時の対処法。値引き以外で解決する技術。

値引きは最後の手段

値引きで受注した案件は、更新時にも値引きを求められる。価格ではなく「価値」で勝負する営業を目指す。

「高い」への切り返しパターン

パターントーク例意図
比較確認「何と比較して高いと感じられていますか?」比較対象を明確にし、正しい土俵で戦う
投資対効果「月〇万のご投資で、想定される売上増は〇万円です」コストではなく投資として捉え直してもらう
分割換算「1日あたりわずか〇円で、この効果が得られます」金額のインパクトを小さく見せる
機会損失「導入しない場合、年間〇万円の機会損失が続きます」「買わないコスト」を意識させる
段階導入「まずは最小プランから始めて、効果を確認しませんか?」ハードルを下げて入口を作る
上位比較「業界平均は〇万円ですので、むしろリーズナブルです」市場相場との比較で妥当性を示す

値引き交渉が来た場合の対応

  • 即答しない ― 「社内で確認させてください」で一度持ち帰る。即答の値引きは軽く見られる
  • 条件交換する ― 「〇%のお値引きの代わりに、年間契約でお願いできますか?」
  • オプションを外す ― 「この機能を外せば〇万円下がりますが、いかがですか?」→ 相手が機能の価値を再認識する
  • 導入事例で説得 ― 「この価格で導入された〇〇社さんは、3ヶ月で投資回収されました」
02 - Customer Types

タイプ別対応

顧客の性格タイプに合わせた対応で成約率を上げる。

4タイプ別 対応マニュアル

タイプ特徴対応法NG対応
ドライバー 結果重視、即断即決、せっかち、権威的 結論から話す。データで示す。決断を迫る。時間を無駄にしない 長い説明、雑談が長い、曖昧な表現
エクスプレッシブ 感情豊か、ノリが良い、ビジョン重視、人脈好き 感情に訴える。ビジョンを共有する。テンション高めに。褒める 細かいデータの羅列、冷たい態度、夢を否定
エミアブル 協調的、優柔不断、人間関係重視、安定志向 安心感を与える。事例を多く見せる。急かさない。寄り添う プレッシャーをかける、変化を強要、孤立させる
アナリティカル 論理的、慎重、データ重視、完璧主義 詳細なデータを準備。根拠を明示。比較表を作る。時間を与える 感情で押す、根拠のない主張、急かす
タイプの見分け方

最初の5分で判断する。話すスピードが速い=ドライバーorエクスプレッシブ。遅い=エミ��ブルorアナリティカル。感情表現が多い=エクスプレッシブorエミアブル。少ない=ドライバーorアナリティカル。

03 - Pipeline

見込み管理

案件を温度感別に管理し、適切なタイミングでアプローチする。

見込みランク定義

ランク状態アクションフォロー頻度
A(熱い) 予算確定・決裁者了承・導入時期明確 即クロージング。競合に奪われる前に決める 毎日
B(暖かい) 課題認識あり・予算検討中 決裁者との面談設定。ROI資料提供 週2回
C(ぬるい) 興味はあるが具体的な動きなし 事例共有・セミナー案内で育成 週1回
D(冷たい) 現時点でニーズなし メルマガ・情報提供で関係維持 月1回

見込み管理のポイント

  • 毎週月曜に全案件を棚卸し ― ランクの昇降格を判断する
  • Aランクに80%の時間を使う ― 成約確度の高い案件に集中する
  • Dランクは自動化 ― メルマガやステップメールで効率的に接点を維持
  • ランクダウンの基準を明確に ― 2週間以上返信なし → 1ランクダウン
  • CRM入力は商談当日中 ― 記憶が鮮明なうちに詳細を記録する
04 - NG Words

NG言葉

無意識に使ってしまう信頼を損なうフレーズ集。

言葉1つで商談は壊れる

営業のプロは言葉を選ぶ。たった1つのNG言葉が、築いてきた信頼を一瞬で崩壊させる。以下のフレーズは絶対に使わない。

営業NG言葉一覧

NG言葉なぜダメか言い換え
「一応…」自信がなく聞こえる(削除する。付けずに言い切る)
「たぶん大丈夫です」不安を与える「確認の上、ご連絡いたします」
「前例がないので…」やる気がないと思われる「新しい取り組みとしてご提案します」
「難しいですね」否定的な印象「こうすれば可能です」と代替案を出す
「お安くします」最初から安売りの印象「最適なプランをご提案します」
「ぶっちゃけ」品がない「率直に申し上げますと」
「他のお客様も…」守秘義務違反の匂い「同業界の傾向として…」
「私にはわかりません」頼りない「確認して本日中にご回答します」
「でも」「しかし」相手を否定している「おっしゃる通りです。その上で…」
「お忙しいところすみません」自分を卑下している「お時間いただきありがとうございます」
05 - Anger Management

怒り対応

クレーム・怒りへの対応は、信頼を深めるチャンス。

クレームは最高の贈り物

怒っているお客様は「期待していた」お客様。期待ゼロなら怒りもない。怒りの対応を完璧にこなすと、ファンになってくれる確率が通常の3倍。

怒り対応の5ステップ

1

まず全て聞く(遮らない)

相手が話し終わるまで、一切口を挟まない。途中で言い訳を始めると火に油。全部吐き出させることで、怒りのエネルギーが減っていく。

2

共感・謝罪する

「ご不快な思いをさせてしまい、大変申し訳ございません」。まず感情に寄り添う。原因の説明は後。

3

事実を確認する

「状況を正確に把握したいのですが、〇〇ということでよろしいですか?」冷静に事実関係を整理する。

4

解決策を提示する

「〇〇の対応をさせていただきます。〇月〇日までに完了いたします」具体的な期限付きで解決策を示す。

5

フォローアップする

解決後、1週間以内に「その後いかがですか?」と連絡する。この一手間がファンを作る。

絶対にやってはいけないこと

  • 言い訳する ― 「実は社内の事情で…」は相手には関係ない
  • 責任を他人に転嫁する ― 「別の担当者が…」は最悪。あなたが会社の代表
  • 感情的になる ― 相手の怒りに巻き込まれない。冷静さを保つ
  • 「規定ですので」と突き放す ― お客様には関係ない。代替案を探す姿勢を見せる
  • 放置する ― 対応が遅れるほど怒りは増幅する。初動は30分以内